さらなる道へ:居合道を始める

 

人生終盤に差し掛かった50男は忙しい。やり残したことが多すぎるからだ。

先週の木曜日、仕事で京都へ行く用事があり、ついでに北野天満宮へ詣でた。そこで空襲知らずの京都特有の「東京じゃお目にかかれないヴィンテージをさらっと公開」をやっており、それが冒頭の写真だ。日本刀である。

前田の代々お殿様が北野天満宮に寄贈し続けたそうで、かなりの本数が無造作に展示されていた。鎌倉の荏柄天神だかどこかで戦後のどさくさに盗まれた刀が、靖国神社に秘蔵されており揉めている、という話を聞いていたので、心配になるくらいだ。さすが京の都は違うおますな。

何はともあれそこでまたビビっと来てしまった私は、帰りの新幹線の中で自宅近所にある道場を探し出し、5日後には入門させていただいた。50男に必要なのは行動力である。ノロノロしてると死んじゃうぞ。

道場はとにかく近い。歩いて7分くらいだろうか。これは50男のささやかな経験から言えるのだが、お稽古事で大切なことは近いこと。それと常設であること。刀を道場に置いておけるしね。

そもそもカルチャーセンターや武道場を借りてやっている場合、まず続かない。決められた時間に確実に行くことは至難な技である。キックボクシングを何年も続けられたのは、目黒ジムが常に開いていたからだ。あれが時間制だったら無理である。

最高の条件に恵まれたので、居合を始めた。道具一式は九段下の櫻屋さんで揃えた。いかに自分がものを知らなかったかを思い知らされている。下緒の処理とか刀の差し方とか。最高の経験である。

そして刀を抜いたら最後、元に戻せない。それと床に正座すると足の骨が砕けそうだ。

これでギター、料理、居合の3本が定まった。このまま突っ走りたい。

あ、ベースもあった。

家人に気取られぬようオフィス経由で道場へ刀を持ち込んだ


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